京都大学の森成物性理論研究室のホームページです。

当研究室は，物性理論の研究室です．銅酸化物高温超伝導，強相関電子系，固体中のディラック電子系などを，場の理論的手法と数値計算を用いて研究しています．

大学院を志望される方は，量子力学と統計力学の基礎をしっかりと身につけておいてください．教科書を読むだけでなく，問題演習をこなして院試の問題が簡単に思えるくらいにしておきましょう．また，固体物理の教科書（KittelやAshcroft-Merminなど）の主要部分を勉強しておいてください．さらに，興味に応じて超伝導や場の理論などを勉強しておくと良いでしょう．

当研究室では，早め（修士１年の前期くらい）に研究テーマを設定します．最低でも週に一度，議論の時間をとって指導していきます．自由な雰囲気を大切にしていますが，研究に必要となる技は興味と必要に応じて伝授します．真面目に取り組む学生さんのほとんどが，修士課程の間に学会等で研究発表を行い，学術論文を出版しています．研究室ゼミでは，松原Green関数やFeynman図形，経路積分による超伝導理論などの文献を輪読し，解析的な理論的手法を習得してもらいます．数値計算手法についても典型的な物性の問題を例にとって，対角化や非線形方程式の解法などを習得してもらいます．（言語はPython，C++です．）様々な研究テーマに対応できる，自立した研究者育成が目標です．

物理と真摯に向き合える方であれば大歓迎です．