量子力学では,座標と運動量が非可換になりますが,粒子数と非可換になるのは,波動関数の位相です.強相関電子系における顕著な現象として,金属-絶縁体転移がありますが,単純な解析では絶縁体にならないのに,位相ゆらぎによって絶縁化を説明できる場合があります.有機導体λ-(BETS)FeCl4における金属-絶縁体転移において,位相ゆらぎが重要な役割を演じていると考えられます.(T. Morinari, J. Phys. Soc. Jpn. 89, 093702 (2020).)
量子力学では,座標と運動量が非可換になりますが,粒子数と非可換になるのは,波動関数の位相です.強相関電子系における顕著な現象として,金属-絶縁体転移がありますが,単純な解析では絶縁体にならないのに,位相ゆらぎによって絶縁化を説明できる場合があります.有機導体λ-(BETS)FeCl4における金属-絶縁体転移において,位相ゆらぎが重要な役割を演じていると考えられます.(T. Morinari, J. Phys. Soc. Jpn. 89, 093702 (2020).)